« January 2005 | Main | March 2005 »

February 28, 2005

ブルーチーズを食い飽きない夜更け

いちばんに君に言いたいことは好き二番目以降は多すぎて、ない(黒田)

| | Comments (9) | TrackBack (0)

February 27, 2005

寒い日に限って外は明るい

君はほらいちばん前の席の子で僕の女であった女だ(黒田)

| | Comments (8) | TrackBack (0)

February 26, 2005

北風の強い日に飲む解熱剤

寒い日は熱燗を飲め一番の悲しさだけは消えちまうから(黒田)

| | Comments (13) | TrackBack (0)

February 25, 2005

私を犯す咽頭炎の熱

とこしえに春なのだろう紅梅の二つ三つだけ開きたる朝

| | Comments (10) | TrackBack (0)

February 24, 2005

春の嵐に虚無になる

春一番 いちばん遠い「一番」でイチバンまずいタンメンを喰う(黒田)

| | Comments (14) | TrackBack (0)

February 23, 2005

ぱらぱらと雹の降る朝

不用意に大人になんかなるものか靴音だけが高く鳴る道

| | Comments (7) | TrackBack (0)

February 22, 2005

寝息のような星が瞬く夜

今は亡き子を抱くように寝入る夜の蒲団は温み星は瞬く

いとおしい君が歩みしその道に罪という字を書きおきしこと

柔らかく殺せるのなら不幸などないかも知れぬ 地獄でもある

黒い夜がどこからともなくやって来て君の背後に車が通る

ああ君の眦緩き生活を望んでビルの明かりが消える

君を抱く男の腕の肌は白くて携帯電話は不意に鳴り出す

悲しきはもやし食いつつ泣きじゃくるその悲しみのわけを知る夜

遠き日に美しかった瞼には薄く化粧の残る落日

どうにでもしてしまいたい事柄は磐石である永遠の夜

もし君が君の母なら僕はただ回り道する ぐるぐるとする

君の手で君が亡くした石ころは拾う人なく川べりにある

戸惑いの子供が橋に佇めば森羅万象落日である

ただひとつ君と出会った喜びは君がこの世にあるということ

一瞬に消える何かを君の手で消したのだろう愛という名で

春の花紅梅までが匂うほど君の背負った鞄は重い

春の花開けよ開け香るならすべて弔い花として咲け

| | Comments (10) | TrackBack (0)

February 21, 2005

着衣の君は脚を開いた

ちょっと前眞鍋かをりと生きていた夜になったらすぐに愛した(黒田)

| | Comments (10) | TrackBack (0)

深夜に僕を起こした足

君からの去年の手紙をゴミ箱に入れるとすると燃え上がるもの

| | Comments (10) | TrackBack (0)

February 20, 2005

吹雪に殴られてしまった翌日

吾が顔を吹雪殴り去りし夜の酒は出雲の天界である

吹き上げる吹雪に吾はさらされてなくせしことのいくつかを知る

美味し酒は夜に褥の熱となり樹上の雪が少し輝く

| | Comments (5) | TrackBack (0)

February 19, 2005

淡き霙に残る靴の跡

夕方がただ暗くなるその向きに花がある日の屈託である

| | Comments (11) | TrackBack (0)

February 18, 2005

曇り空の雲の厚みを考えている

すべもなく眞鍋かをりにだまされた男であれば愛されたのに(黒田)

| | Comments (59) | TrackBack (0)

February 17, 2005

手に滲んでいる百合の花粉よ

もし君が眞鍋かをりであったなら昨日の酒がジンだったなら(黒田)

| | Comments (6) | TrackBack (0)

February 16, 2005

雪が霙になる瞬間

この前は危なかったよサッカーは眞鍋かをりの太股の色(黒田)

| | Comments (6) | TrackBack (0)

February 15, 2005

木の間から吹く暖かい風

君の部屋の窓から漏れるその明かりのどの辺になら愛はあるのか

夕べからの山の気配が君の家の屋根の端にも残っていたよ

この道が君の気配を切る前に君の温みを噛み締めるガム

遠くから眺める君は朗らかで泣くことなんて信じられない

この風がもう少しだけ温かくなったら君は笑うのだろう

| | Comments (11) | TrackBack (0)

February 14, 2005

ミッキーマウスの木を窓辺に置いた

福耳が本当ならば福胸もあるのだろうか眞鍋かをりよ(黒田)

| | Comments (70) | TrackBack (0)

知人の母がゆっくりと死んだ

地に沁みるほどの笑顔のあの人は頭を下げて旅立ちにけり

| | Comments (13) | TrackBack (0)

February 13, 2005

チョコレートをとかす香のする

明らかにテンパリングは艶めきて覆い隠せしことのいくつか

君の好きなホットチョコレートに少しだけラム酒を足してぼんやりとする

きみの作るトリュフはいつも小さくて悲しい顔で見つめてしまう

ベローナのチョコレート買う女子のブーツは白くまた白くあれ

香り付けにグランマニエを少しだけ重くなったらごめんなさいね


| | Comments (3) | TrackBack (0)

February 12, 2005

冬の日はだんだんと長くなるから好きだ

たった今満開である紅梅の鉢植えを買う 喜びでなく

| | Comments (6) | TrackBack (0)

February 11, 2005

冬の人ごみはあたたかくない

蛸の足をあんぐりと食うTVの眞鍋かをりは風邪によく効く(黒田)

| | Comments (54) | TrackBack (0)

February 10, 2005

熱が裏に籠る風邪

風邪なので喉が痛いが咳は出ずメールを返てばかりの我は

| | Comments (15) | TrackBack (0)

February 09, 2005

空を見るとハナミズキの花の芽

ひとりでは言えないことを書く壁に眞鍋かをりを貼り付けてみた(黒田)

| | Comments (12) | TrackBack (0)

February 08, 2005

放っておかれている小鳥

まだ私小娘なんだ意見など言えないんだよ眞鍋かをりは(黒田)

私は個人主義だということは案外受身の立場なんだね

Continue reading "放っておかれている小鳥"

| | Comments (15) | TrackBack (0)

February 07, 2005

深呼吸で入り込む妄想

この部屋はそんな格好じゃ入れません脱ぐか帰るか眞鍋かをりよ!(黒田)

| | Comments (6) | TrackBack (0)

February 06, 2005

酔客が入り出る風呂

中学生が飛び込める湯は透明でその陰茎は色を知らざり

| | Comments (7) | TrackBack (0)

February 05, 2005

肉のかおりがする

すっかりと冷えた弁当を開けてみた 眞鍋かをりがいなくて悲しい(黒田)

| | Comments (10) | TrackBack (0)

リノリウムの床は冷たい

山頂の牧場で見た牛の美は悲しい空の色に似ていた

| | Comments (8) | TrackBack (0)

February 04, 2005

スピードメーターを見ないで走る

数字では眞鍋かをりに勝つけれど今日は数字じゃないと言っとく(黒田)

| | Comments (8) | TrackBack (0)

February 03, 2005

DVDを買ったのでPCで見る

上手だよ狙ったところにちゃんとくる眞鍋かをりの前歯のようだ(黒田)

| | Comments (39) | TrackBack (0)

February 02, 2005

戯れた顔の犬

できるなら眞鍋かをりの両腕に持ち上げられて空を飛びたい(黒田)

| | Comments (10) | TrackBack (0)

February 01, 2005

水をやれば振り返る菫

どうしても手を伸ばしたい風景に高速道路 雪空である

追  悼

SPA!で見てた連載記事の何コマかが今日会う女の母乳であった

| | Comments (15) | TrackBack (0)

« January 2005 | Main | March 2005 »