題詠マラソン041~050
041:迷 迷わずにアクセルを踏むこの坂は空に続いているようだから
042:官僚 官僚は公園の西に住んでいて見下ろすような上階にいる
043:馬 まっすぐに跳馬に走る少女いて脚は虚空のコンパスになる
044:香 香水は着けないはずおまえから何かの匂いが漂う夜だ
045:パズル 青空が一辺たりないパズルなど捨ててしまえばよかったのかも
046:泥 青い葉の汁をお前に擦り付けて泥にまみれて眠るのだろう
047:大和 たたなづく柔肌を抱く敷島の大和の山に桜咲く頃
048:袖 袖の端を掴んで歩くその癖は似合わないからもうやめてくれ
049:ワイン 取り置きし“Chateau Pichon Longueville Contesse de Laland 1990”は最高のワインであった とこしえである
050:変 思い出の品をいくつか火に落とす吾の小さき地獄変なり
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