« 夕日には少し宴の匂いがした | Main | 言葉を慎むための1杯 »

March 18, 2005

題詠マラソン051~060

051:泣きぼくろ きみの書く「。」の代わりの「.」は泣きぼくろだねサヨナラ昨日

052:螺旋 人の世は上昇をする螺旋なり足下に同じ過ちがある

053:髪 真昼間をぼくは一人で歩くだけこの春風で髪を染めたい

054:靴下 靴下は昨夜の私の悲しみの形のまんまにせつない青だ

055:ラーメン 生き延びるただそのためにこの昼は君が作ったラーメンを喰う

056:松 松戸まできみを送ってその帰り海まで少しの街に降り立つ

057:制服 川原には桜草あり制服の少女の歩く匂いのように

058:剣 大国の剣の前に慟哭す群集の影は砂塵へ入る

059:十字 君の胸に金の小さな十字あり罪にもならぬ溜め息をつく

060:影 群れあそぶおのこらの影乱雑でこの砂浜に秋の波来る

http://www.sweetswan.com/daiei-2005/index.html

|

« 夕日には少し宴の匂いがした | Main | 言葉を慎むための1杯 »

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 題詠マラソン051~060:

« 夕日には少し宴の匂いがした | Main | 言葉を慎むための1杯 »