題詠マラソン071~080
071:次元 つぼみさえうす桃色の三次元だ ボクの中にも春は伸びてる
072:インク インク瓶の底にくすんだ青がある空に沈めた思い出みたい
073:額 黒縁の眼鏡はもうすぐ出来上がるぼくの小さな額縁として
074:麻酔 情報は麻酔であるか大量に春の眠りを引き連れてくる
075:続 続かないドラマとしての愛欲を飲み干すためのコーヒーである
076:リズム いつもおまえは夜のリズムでこのぼくの肌を染めてはそのまま眠る
077:櫛 櫛で梳くおまえの髪から昨晩のぼくの煙草の香が落ちてくる
078:携帯 離別とはその面影を携帯する地獄であるときみに教わる
079:ぬいぐるみ 私などただのぬいぐるみ冷え切ったお前の胸を温めて寝る
080:書 遠くには飛行機雲がまっすぐにあるのだきみに「サヨナラ」と書く
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