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March 29, 2005

題詠マラソン089~100

089:巻 きみの指が渦巻きみたいに盛り付けたそうめんを食う華やいだ夜

090:薔薇 薄緑の薔薇を選んだ天鵞絨の肌のお前と海を見に行く

091:暖 暖かな海を見下ろすこの午後は杏の花が降りかかる午後

092:届 きみの手は小さいままで薔薇を持つ届いてるか愛ならぬ愛

093:ナイフ きみを乗せバイクは夜の街を裂く ナイフみたいにズタズタに裂く

094:進 リュックには薔薇の花束どんなにか進入禁止の愛であっても

095:翼 今僕に翼はないが地を伝う魔物になっておまえと走る

096:留守 留守電におまえの声があった夜逢いたいとだけ 空に満月

097:静 きみの部屋に静寂があるどうしても入ってゆけない形のままに

098:未来 未来などぼくにはなくておまえとはただこの今をわかちあいたい

099:動 あの街の動物園のライオンとぼくら二人はプライドである

100:マラソン マラソンする女の腿に日が射して君に逢いたい休日が来る

http://www.sweetswan.com/daiei-2005/index.html

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