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March 08, 2005

題詠マラソン001~010

001:声 甘い声の女を抱いた車窓にも苦しいほどの余韻が絡む

002:色 紅梅の花は血の色次々に庭の隅にて咲いてとぼれる

003:つぼみ 君はまたつぼみのような指先で遠慮もなしに僕を愛した

004:淡 今日からは青い背びれの淡水魚行き場のなさをさらして生きる

005:サラダ サラダサラダレタスを二つに引きちぎる絶縁である証のために

006:時 この街に今いる人の時計みな全て等しく十二時を指す

007:発見 ささくれを発見したらゆっくりと息吐きながらその皮を剥け

008:鞄 虹色の鞄を抱いて象に乗るたとえ中身は虚無であっても

009:眠 雪の夜のきみの心音はやわらかく眠れる僕を起こしつつある

010:線路 単線の線路のわきの菫ほど小さき女を抱けば星降る

http://www.sweetswan.com/daiei-2005/

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