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November 16, 2005

チューリップ刑罰③

氷河には青い目をした少女などをうずめたのだよ カーテンも青

木の床はきしきしという真っ白なきみの小指はいつも短い

ブルゴーニュの安ワイン開ければ血の匂いして明かりを灯す

愛などという言葉もなくて薄笑いを浮かべたままで買った指輪さ

居酒屋の看板が消えこの街は黒い時間に傾いてゆく

砂粒を見つめる女の身体の緑陰の色ポプラの匂い

パッションフルーツを切り分けて小さな部屋に広がる受難

テーブルに零れるビーズは次々にひかりの小人に拾われてゆく

あたたかな象牙色した背中には陰ひとつない やかんが鳴った

きみの靴下と私の靴下は渦巻いたままの形で眠る

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