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太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。
しんしん
しんしんと
ふりやまぬ雪は
そのとき、
道子の屋根にも
春子の屋根にもふっていて、
静かな静かな雪のよるは
町の子、山の子の眠りとなる。
でも、その夜を彼は知らない。
ぼくはそれを、
ただ見ていただけだ。
Posted by 黒田 康之 at 11:00 PM in 詩, in 詩文 | Permalink
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